ハイイロゴケグモとは

野の花

2017年11月20日 09:55

クモの写真がいっぱい出てきます。苦手な方はスルーしてくださいね!

ヒアリ騒動で、外来昆虫にちょっと過敏になっていますが、ゴケグモの仲間が屋久島にも上陸していることを知りました。

セアカゴケグモはとても有名で、見たことなくても聞いたことがある人は多いかと思います。同じゴケグモ類の特定外来生物の「ハイイロゴケグモ」が結構身近に生息していることが分かりました。
いい機会なので色々勉強させていただきました。

元々鹿児島にはセアカゴケグモよりハイイロゴケグモの方が優先しているようですね。

鹿児島県のHPより
http://www.pref.kagoshima.jp/ad04/kurashi-kankyo/kankyo/yasei/gairai/gokegumo.html

ここからは実際の写真を。
私が見たことのある巣はほとんどが膝丈からおなかのあたりの高さ。大体地面から50~100cm程度の高さの所にありました。屋根の軒下にあったのは数カ所のみ。


大概の場合、卵塊の近くにおなかのまん丸なメスと、ちびっ子なオスがいます。ちなみにオスは毒がないそうです。


卵塊はとげとげしていて金平糖状。白かったり褐色だったり。サイズは1cm程度。


典型的な巣は、上部に卵塊をつけた居住区、下部に餌を採る狩り場を作っています。


背中は左右対称の点が並びます。おなかはまん丸、足は長く。大きいものから小さいものまで。若干の模様の変異はありますが、基本は一緒みたいです。


そしておなかの裏に特徴である赤い斑があります。きれいな赤色~オレンジ色まで。これはオレンジ色っぽい個体です。


この斑がないものは、類似の在来ヒメグモ類の可能性が高いです。

他にも、ハイイロゴケグモの巣の糸は結構丈夫で、大きなジョロウグモの巣レベルです。ヒメグモ類は細くてふわふわ、切れやすかったです。棒でつつくと感じがよく分かりました。
またハイイロゴケグモはとても臆病で、ヒメグモ類はつつくと巣の上を移動したり地面に下りて走って逃げるのに対し、ハイイロゴケグモはシューっと下りてきてそのまま死んだふりをするものが多かったです。でもそこから走り始めると結構早い!捕まえるのが大変です。

屋久島では分布域から見て、荷物、貨物の移動や、観光バス・マイクロバスなどの車両での拡散が大きな要因かなとも思います。
性格上あまり心配はなさそうですが、公園や人が集まる場所の椅子の下や手すりの裏、柵などに巣があることが多いので、不意な事故が心配です。

鹿児島に行ったときに寄ったミスタードーナツ。ドーナツまでハイイロゴケグモの卵塊に見えてしまう私、ゼッタイオカシくなってる・・・


それはさておき、気をつけましょう~!

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